固体高分子形燃料電池用セパレーターの軽量化を目指し、炭素製の流路形成材とアルミニウム(Al)製の反応ガス隔離板からなる複合型セパレーターを提案した。Alに表面処理を行わない場合、流路形成材との接触抵抗のため、セル電圧は小さくなったが、1000時間発電を継続できた。発電後のAlはカソード側が光沢を維持したのに対し、アノード側が白変し、厚さ1μm以上の酸化皮膜が生成していた。模擬環境でのAlの腐食試験結果との比較により、この結果はアノード側で凝縮水が発生していたことを示すと考えられた。一方、TiN-SBR処理したAlを仕切り板とした場合は、炭素製のセパレーターと同等の発電性能を得ることができた。
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