微小粒子添加によるスラリー粘度低減メカニズムの詳細を検討しやすくするため,球形かつ粒子径のほぼ揃った試料を用いて主粒子と添加微小粒子の体積濃度,添加微小粒子径,液体種などを変化させたスラリーの粘度測定を行い,各条件がスラリーの粘度低減効果に及ぼす影響を検討した。その結果,本方法では主粒子の体積濃度が50%以上の場合に粘度低減効果が大きくなることが明らかとなり,体積濃度の値から主粒子間に微小粒子が位置することで主粒子間の摩擦力が減少し,本効果が生じることが示唆された。また,微小粒子径は主粒子に対して25%の大きさで,一部がやや凝集する分布を持つ場合に粘度低減効果が大きくなることが示された。
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