研究課題
基盤研究(C)
グラフェンを様々なことに応用するためには、グラファイトをグラフェン化する剥離法の開発とグラフェン表面を化学修飾する機能化法の開発は重要である。本研究では化学修飾グラフェンの電気化学剥離反応と電気化学修飾反応をワンポットで実現することで、酸化グラフェンを原料としない化学修飾グラフェンの作製方法を開発した。
ナノカーボン科学
学術的意義としては、黒鉛から1段階且つワンポットでグラフェン剥離とグラフェン化学修飾を可能とする電気化学的手法を確立した。さらに印加電位、溶媒条件、黒鉛処理などによりグラフェンの膜厚や修飾量を制御できることを明らかにした。社会的意義としては、今回作製したグラフェンには触媒活性を偶然発見した。本実験のメインテーマではないためまだ詳細に研究できていないが、燃料電池の触媒材料などへの応用研究へ発展していくことが期待される。