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2021 年度 研究成果報告書

タンニン酸-PEG複合体の形状・サイズ制御法の確立とワクチンへの応用

研究課題

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研究課題/領域番号 19K05217
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分28030:ナノ材料科学関連
研究機関日本工業大学

研究代表者

新倉 謙一  日本工業大学, 基幹工学部, 教授 (40360896)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードサブミクロン粒子 / アガロース
研究成果の概要

加熱したアガロース水溶液と室温でのタンニン酸水溶液を混合することでサブミクロン粒子が容易に得られることがわかった。タンニン酸を過剰に使うことで、アガロースのゲル形成を阻害するだけでなく複合体の分散剤として作用し、良好な分散性を与えた。複合体は、2段階の熱応答を示し、50°Cまで加熱することで複合体からタンニン酸が放出された。 タンニン酸は、それ自身の薬剤機能だけでなく、さまざまな分子との親和性が高いため、薬剤を保持することも可能である。したがって、放出機能を有する粒子として(例えば、薬物送達担体として)天然アガロースを利用する新しい用途につながることが期待される。

自由記述の分野

生体機能材料

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の遂行時はコロナ禍と重なっており、ワクチンの重要性が再認識された時期である。本研究は将来的にワクチンの効果を高めるための生体適合性の高い粒子の作製を目指した。この粒子は抗原や核酸を運搬し、免疫細胞に届けることを目的としている。ワクチン運搬時もできる限り冷蔵から室温において保存できることが望ましく、アガロースとタンニン酸からなる粒子のもつ安定した水中での分散性と生体適合性の両立はそれらの課題解決につながる可能性がある。またアガロースの粒子化はワクチンに限らず、広く多糖の生体材料としての応用範囲を広げるものである。

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公開日: 2023-01-30  

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