平面金属錯体及び有機分子をビルディングブロックに用いた磁性炭素シートのボトムアップ合成法の研究を行った。1.オクタシアノフタロシアニンの環化反応によりフタロシアニンシートの合成に成功し、シート内に磁気相互作用が働くことを明らかにした。2.クロロフタロシアニンをビルディングブロックに用い多孔質ポリフタロシアニンを得た。多孔質ポリフタロシアニンをリチウム電池の正極に用いることでイオン吸着能を評価し、良好な繰り返し充放電特性を確認した。3.メラミン等平面有機分子をビルディングブロックとして多孔質窒化炭素シートの合成に成功した。多孔質窒化炭素シートは硝酸イオンと金属イオンを同時吸着し、磁性を示した。
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