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2021 年度 研究成果報告書

アズレンと典型元素から成るお椀型π共役分子の創製

研究課題

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研究課題/領域番号 19K05438
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
研究機関山口大学

研究代表者

村藤 俊宏  山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (40253140)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードアズレン / 非交互共役系炭化水素 / 典型元素
研究成果の概要

置換基を有するジアズレニルボリン酸エステルを分子内配位結合の形成によって安定化することで、単離とX線結晶構造解析に成功した。ホウ素原子は4配位構造を有し、正四面体性の尺度であるTHCの値は85%であった。ジアズレニルボリン酸とエステルとの比較により、アズレニル基におけるπ分極は分子内配位によって弱まることがわかった。ホウ素原子上に生じた負電荷と負に分極しているアズレニル基の5員環部との静電的反発やボレートからの電子供与が原因と考えられる。アズレニル基間の分子内架橋反応とホウ素上での置換反応により、環状トリアズレニルボランの合成に成功し、X線結晶構造解析により分子構造を明らかにすることができた。

自由記述の分野

有機化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ナフタレンのような2個のベンゼン環から構成される交互共役系の芳香族化合物とは異なり、アズレンは奇数の5員環と7員環が縮環した非交互共役系の芳香族炭化水素である。このような非ベンゼン系の芳香族化合物から構成される有機分子は、ベンゼン系に比べて芳香族共鳴安定化エネルギーが小さく、特異な物性の発現が期待できる。本研究では、ベンゼン系化合物に比べて合成法の開発が進んでいなかった非ベンゼノイド化合物について、その電子的な特異性を活かした新奇な分子を合成するための方法論を開発し、今後の有機エレクトロニクス分野への貢献を目指す。

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公開日: 2023-01-30  

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