研究課題
基盤研究(C)
様々なホスフィノ基を有するPheox-Al錯体の合成に成功した。具体的には、ジフェニルホスフィノ基もしくはジシクロヘキシルホスフィノ基を有する錯体を合成した。これらの錯体はホスフィノ基上の置換基により、そのルイス塩基性を変化させることが可能であり、種々の化合物と付加体を形成した。また、エポキシドとイソシアナートとの環化付加反応において、これらのアルミニウム錯体は触媒活性を示すことが判明した。
有機金属化学
本研究ではアルミニウムの新奇特性を発見することができた。したがって、その新奇特性を利用した物性発現、反応開発や材料開発が連鎖的に増大していき、一つの分野を形成できるために学術的なインパクトは大きい。また、確立する触媒設計のコンセプトはアルミニウム以外の典型金属にも適用することができる。有機工業化学において、遷移金属を豊富で安価な典型金属によって置き換えていくこともできるために工業界にも貢献できる。