本研究では、安全で安価な有機物を触媒として、我々の生活ににおいて医農薬品、機能性材料として欠かせないフルオロアルキル基を有する化合物を合成することを可能とした。有機色素を触媒とする反応では、これまでに前例の少ない電子不足オレフィンへの、水素とペルフルオロアルキル基、水酸基とペルフルオロアルキル基の導入を可能にした。また、アミンとアルデヒドから調整したエナミンを用いた反応では酸素分子を酸素源とする水酸基とペルフルオロアルキル基の導入を見出した。アミン自体を触媒とする反応についても検討を行い、ペルフルオロアルキル基の導入が可能であることを見出した。
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