研究課題
基盤研究(C)
本研究では、微小球状イオン交換媒体「ナノイオンキャリア」を中核として、様々な発光色素化学種を複合化した発光システムを開発し、その光化学物性を明らかにした。水への高い分散性とイオン性化学種の担持能をもつナノイオンキャリアに対して様々な発光性遷移金属化学種を導入することによって、水中でも強い発光を示す系や特定の環境に応答して発光性が変化する系を簡便に構築する手法を確立した。
光化学
ナノイオンキャリアを用いることで、従来の有機化合物では溶解しない、あるいは金属錯体では発光性が低下するために困難が多い純水中においても強い発光や化学センシングなどの機能を発現することに成功した。また、合成化学的労力を伴わずに様々な光機能を示す系を構築する手法を開発することができた。