研究課題
基盤研究(C)
酸素ガスファインバブル水溶液中で反応活性にとむヒドロキシルラジカル種が実験的に観測されたとの報告があり、それを利用した酸化反応の検討を行った。ヒドロキシルラジカル種と反応すると想定される2-butanolを使って反応を行ったところ、2-butanolの減少が観測された。しかし酸化生成物が確認されないことから、ファインバブル気液界面を通じた気化であると結論づけた。酸素ガスの代わりにオゾンガスを用いる方法や光照射の可能性についても検討した。
無機化学
酸素ガスファインバブルの溶液にヒドロキシルラジカル種が分光的に観測されたとの報告例から酸化反応の可能性を検証した。実験結果はネガティブであったが、確実な実験結果を持って立証できたと考えている。酸素ガスの代わりにオゾンガスを用いた比較実験を行ったが、良好な反応性が確認されて今後の発展が期待される。一方、酸素ガスファインバブルに光照射を行うことを目的に、簡便に生成させることのできる有機分子の光化学特性の検討も行った。