本課題では、金属イオンと有機分子との配位結合により、高い構造規則性を有することで、分子吸着・分離、分子認識などを示す多孔性配位高分子(PCP/MOFs)をさらに高度化し、多様なナノスケールデバイスに結びつけるための基礎的知見を見出す研究を実施した。 具体的には、粒径や成長方位が多様な粉末状PCP/MOFsの代わりに、1)特定の配向で成長方位が制御されたPCP/MOFs薄膜(SURMOFs)の合成と、2)その細孔内への金属ナノ粒子の固定化を行い、3)金属ナノ粒子の構造に関するダイレクトな化学的構造情報(配位数や結合距離、電子状態など)が系統的に得られるように低温偏光全反射蛍光XAFS法を確立した。
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