腫瘍細胞の細胞膜上に高発現している膜タンパク質であるPD-L1を標的とした。まず、1.0E+12の多様性を有する初期DNAライブラリーの中からPD-L1に結合するものだけを通常のSELEX法にて選択した(予備選択)。予備選択を終えたライブラリーをPCRにより増幅する際、5’末端にアントラセンを修飾したフォワードプライマーを用いることで、アントラセン修飾ライブラリー(Ant-Lib)を得た。このライブラリーを用い、3’末端にアントラセンを修飾した既知の抗PD-L1アプタマー(プライマリーアプ タマー)に対して近接結合するアプタマーの選択(Proximity SELEX)を行った。
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