研究課題
基盤研究(C)
本研究では、柔粘性イオン結晶、リチウム塩、イオン伝導性高分子(ポリエーテル、またはポリカーボネート)を複合化し、柔軟な新規固体電解質材料の開発を行った。各成分の混合比を変化させた複合体を作製し、諸特性を評価した。3成分の混合比を最適化した結果、複合体中のリチウムイオ伝導性や電気化学安定性が向上し、リチウムイオン電池の電解質として応用できることがわかった。高リチウムイオン伝導性フレキシブル固体電解質を開発できると期待される。
導電性高分子
柔粘性イオン結晶とイオン伝導性高分子を組み合わせることで、各成分のイオン伝導性を超える固体電解質が得られることを初めて見出した。複合化する成分や混合比の最適化を進めることで、液体電解質に匹敵する高性能固体電解質の開発を促進できる。環境・エネルギー対策の一つしてリチウムイオン電池の高性能化が喫緊の課題となっており、高性能固体電解質は、電池の高性能化のみならず、安全な電池の開発にも大いに貢献できる。