多くの自己免疫疾患は自己抗体が発症に関与していると考えられており、一部の自己抗体は診断にも利用されている。また、アレルギー疾患ではIgEが発症に深く関与している。本研究は、ランダム配列からなるファージライブラリーを用いて、抗体に結合する短鎖ペプチドを効率よく取得する方法の開発を行った。一方、抗体エピトープには、抗原の一次構造配列からなるものがあり、それらの情報を網羅的に解析することができれば抗体結合ペプチドを効率的に取得することができる。本研究では、臓器由来のタンパク質(cDNA)を提示するライブラリーを用いて、スクリーニングおよび次世代シーケンサーによる効率的解析法を開発した。
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