個々のタンパク質の機能を理解する最良の方法は、細胞内のタンパク質の発現量を低下させ、その時に現れる表現型を解析することである。事実、CRISPR-Cas9を用いたゲノム編集によるノックアウト法やRNA干渉法によるmRNAレベルでのノックダウン法は、現在広く用いられている。さらに、タンパク質の機能を時空間的に解析する、すなわち、特定の時に、特定の空間に存在する目的のタンパク質を選択的に分解できる技術を開発することができれば、より詳細に生命現象の解明を行うことができる。本研究は、そのような技術の開発に貢献できると考えられる。
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