研究成果の概要 |
昆虫GlcNAcaseは我々が見いだした特異的な阻害剤TMG-chitotriomycinに加えてその類縁体PNP-TMGによっても阻害されるが,活性は1000倍ほど低かった。一方,PNP-GlcNAc資化性菌MK26株から精製したGlcNAcaseは昆虫GlcNAcaseと同様にTMG-chitotriomycin, PNP-TMGにより阻害されるが,その阻害活性は同程度であり,昆虫GlcNAcaseの阻害特異性と大きく異なっていた。さらに,MK26株は培養時間の違いにより分子量などの性質が異なるGlcNAcaseを生産するが,TMG化合物に対する阻害特異性は類似していることも明らかにした。
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