研究課題
基盤研究(C)
超好熱菌由来プロテアーゼの一部であるSD1の可溶性を向上させるために、複数の構造予測プログラム(foldx とTango)を使った合理的設計によって SD1変異体を工学的に設計した。設計された変異体を大腸菌で発現させたところ。SD1表面残基の変異(Y15K, W18R, S106R)により、可溶性発現が改善された。さらに、計算により同定された凝集の原因になりやすい領域(APR)に変異(S26K, Q91P)を導入すると、可溶性発現が向上した。
生物工学
超好熱菌由来プロテアーゼの一部であるSD1は、抗体の基質結合ドメインと類似の構造をとっており、標的に対して特異的に結合する分子(binding scaffold)としての開発が期待されるが、タンパク質の可溶性に問題があった。本研究で可溶性の向上したSD1が得られたことから、SD1のbinding scaffoldとしての課題を解決したものである。