根寄生植物は、宿主植物の根に寄生して養水分を奪うため、世界各地の農作物に甚大な被害を与えている。現在までに根寄生雑草の有効な防除法は確立されていない。根寄生雑草の種子は植物の根から浸出されるストリゴラクトン(SL)と呼ばれる二次代謝産物を認識して発芽する。これまでに根寄生雑草に耐性を示すソルガムの変異体から、その耐性を付与した原因遺伝子LGS1が同定されていた。LGS1遺伝子はSL生合成酵素をコードしていると考えられていたが、その機能は解明されていなかった。本研究により、ソルガムにおいてシトクロムP450酵素と硫酸基転移酵素により触媒されるSL生合成経路が明らかになった。
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