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2021 年度 研究成果報告書

筋分化誘導型オリゴDNAによる筋萎縮の予防・治療の基盤研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K05948
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38060:応用分子細胞生物学関連
研究機関信州大学

研究代表者

高谷 智英  信州大学, 学術研究院農学系, 助教 (00450883)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード筋形成型オリゴDNA / アプタマー / 筋萎縮 / ロコモティブ症候群
研究成果の概要

本研究では、乳酸菌ゲノム配列に由来する18塩基の筋形成型オリゴDNA(myoDN)が、特徴的な立体構造を形成して標的タンパク質ヌクレオリンと結合しするアプタマー(核酸抗体)として機能し、骨格筋を形成する筋芽細胞の分化を促進することを明らかにした。myoDNの筋分化促進作用は、糖尿病やがんが併発する筋萎縮モデル、筋芽細胞が腫瘍化した横紋筋肉腫、また家禽であるニワトリの筋芽細胞において確認され、疾患治療や食肉生産への応用可能性が示された。myoDNは、ゲノム配列由来オリゴDNAがアプタマーとして機能することを報告した点でも、核酸医薬開発に大きな波及効果が期待される。

自由記述の分野

分子細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

次世代医薬品として期待される核酸医薬品だが、これまでに上市されたアプタマーは1件に留まる。本研究では、乳酸菌ゲノム配列を由来とするmyoDNが、アプタマーとして筋芽細胞に作用し、疾患モデルにおいて筋芽細胞の炎症反応を抑制するとともに筋分化能を著明に改善することを実証した。本研究は、ゲノム配列由来オリゴDNAが、加齢や様々な疾患で生じる筋萎縮の予防や治療に有望な医薬品シーズとなることを示した点において、学術的にも社会的にも意義が大きい。今後、動物試験を進め、myoDNの臨床応用につなげることで、研究成果の実用化が期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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