研究課題/領域番号 |
19K06073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39050:昆虫科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
杉浦 真治 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (70399377)
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研究分担者 |
山崎 一夫 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主幹研究員 (30332448)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 被食防衛 / カエル類 / 甲虫類 |
研究成果の概要 |
動物の被食防衛は、捕食者に襲われる前かその瞬間に焦点をあててこれまで多く研究されてきた。本研究では、天敵に襲われた後に発揮される被食防衛に注目し、様々な昆虫類においてカエル類に対する防衛行動を実験室下で調査した。結果、水生甲虫の一種マメガムシ(鞘翅目:ガムシ科)において、カエル類に飲み込まれた後に、消化管を通じて総排出腔から積極的に脱出するという行動を発見した。また、他にも、カエル類に襲われた後に生きて吐き出される行動を複数の甲虫種で発見した。操作実験により、これらの種は消化管内での耐性能力を有し、防御物質によってカエル類に嘔吐を引き起こす以外に消化管内から脚などを使って脱出していた。
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自由記述の分野 |
昆虫生態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昆虫類が捕食者体内から生きて脱出する行動は、成果発表後にScience、New York Times、読売新聞、報道ステーション等、100以上のメディアに記事として取り上げられた。社会的インパクトの強さを示すオルトメトリクス値(Altmetric)は、マメガムシの論文(Sugiura 2020 Current Biology)で2812(2024年6月2日現在:全論文の上位0.01%)、オデコフタオビドロバチの論文(Sugiura and Tsujii 2022 Current Biology)で969(上位0.07%)を記録し、学術界においても一般社会にも高い関心を集めた。
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