ミツバチのRNA-seq解析、さらにGO解析を実施した結果、働き蜂に比べ女王蜂では、エネルギー代謝関連遺伝子群の発現抑制やβ酸化関連遺伝子の発現増加が、遺伝子発現変動の主なものであり、免疫関連因子の発現変化などは見られなかった。総合的な評価から、女王蜂は働き蜂に比べ効率よくATP生産を行い、無駄にエネルギーを消耗することなく寿命を延長させている可能性が示唆された。さらに、これまでに未同定であった幼若ホルモンの受容体であるMethoprene tolerant(Met)の同定を試み、Metとco-factorであるSteroid receptor co-activatorの同定に成功した。
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