本研究の成果により、景観評価の定量化に至る道筋を構築することができたといえる。通常、景観評価指標であるVQMにおいては、写真内の要素の分類などを手動にて行う必要があり、さらには各要素の奥行きについても判断しなければならない。すなわち、景観を客観的に評価するためには、景観を構成する要素として何が存在し、それらが3次元空間上のどこに位置しているのかを把握する必要がある。本研究ではレーザスキャナによる研究を組み合わせて検討することにより、対象物の距離や反射率により対象物の認識が可能となったため、景観評価の可能性を高めることに成功した。
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