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2023 年度 研究成果報告書

日本とアジア大陸間の相互移入に基づく植物多様性ホットスポットの形成プロセス

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06122
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40010:森林科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

阿部 晴恵  新潟大学, 佐渡自然共生科学センター, 准教授 (60462272)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードユキツバキ / ヤブツバキ / 分布変遷 / 進化 / 送粉 / 日本列島の地史
研究成果の概要

日本列島の植物種がアジア大陸での生物群集の形成に与える影響について、ツバキ属に注目した研究を行った。しかし、コロナ禍により大陸の種との関係について研究出来ない期間があったため、過去に日本列島と大陸との陸橋となった南西諸島を中心とした移出入の歴史を推定した。ツバキ属とその寄生菌との相互作用に関する調査も開始した。結果から、ツバキ節の花のサイズと均質性は鳥媒という進化的な適応と関連し、ゲノムワイドSNP解析もこれを支持した。分布変遷に関しては、日本北集団が祖先的であり、南部集団は氷期に大陸へ再移入したことが推定された。サザンカでは、石垣・西表が遺伝的多様性が高く、南琉球が祖先的集団と推定された。

自由記述の分野

進化生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究の学術的な意義は、東アジアにおける種の進化と生態系成立への理解を深め、生物多様性の保全や自然資源管理に寄与することである。特に、植物の遺伝的多様性や分布パターンの解明は、種の保全や適応戦略の立案に役立つ。社会的には、この研究は地域社会や政府の生態系保全政策に寄与し、生態系サービスの提供や地域経済の活性化につながる可能性がある。さらに、異なる生態系間の種の相互作用の理解は、東アジアの包括的な生物多様性保全にも貢献する。

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公開日: 2025-01-30  

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