養殖における疾病予防法としてプロバイオティクスが注目されているが、その作用機序については不明な点が多い。本研究では、我々が見出した新規プロバイオティクス乳酸菌Lactococcus lactis subsp. lactis K-C2株の生菌体が養魚飼料成分に及ぼす影響を評価した。熱不活化K-C2株のヤマメへの経口投与が、成長、腸内フローラ並びに免疫関連遺伝子に及ぼす影響を評価した。その結果、生菌体K-C2株は配合飼料中の成分組成を改変した。更に生菌体と比較して、死菌体K-C2株はヤマメの成長を促進し、腸内フローラを改変、免疫関連遺伝子群を亢進することが明らかとなった。
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