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2021 年度 研究成果報告書

アオコ由来マイクロシスチンLRの新奇な上皮間葉転換誘導能の生理的意味の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06222
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40040:水圏生命科学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

小松 正治  鹿児島大学, 農水産獣医学域水産学系, 教授 (30325815)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードMicrocystin-LR / Acteoside / 上皮・間葉転換 / OATP1B3 / 生薬イワジシャ
研究成果の概要

Microcystin-LR曝露後の剥離・浮遊細胞を回収し,E-カドヘリンの発現変動を解析した結果,遺伝子,タンパク質ともに発現量が顕著に減少した。剥離・浮遊後に再接着した細胞はMicrocystin-LR以外に,NodularinおよびOkadaic acidに対しても耐性を示し,3ヶ月間継代培養すると細胞内のMicrocystin-LRは検出されず,Microcystin-LRに対する感受性が親細胞のHEK293-OATP1B3と同等に戻った。
また,生薬イワジシャの成分ActeosideはOATP1B3を介したMicrocystin-LRの細胞内への取り込みを阻害し,細胞毒性を減弱した。

自由記述の分野

水圏生物毒性学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近い将来に水道法の改正等によりMicrocystin-LRが「要検討項目」から少なくとも「水質管理目標設定項目」に引き上げられることが望まれ、結果的に我が国の健康水準がより上昇することが期待される。さらにMicrocystin-LR、Nodularin、およびOkadaic acid中毒、ならびに疫学的因果関係が不明の肝臓障害の発生予防や対症療法の確立に貢献し、水圏生命科学領域における「食と健康」・「水と健康」研究を通じて世界中の人類の公衆衛生の向上に寄与することが期待される。

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公開日: 2023-01-30   更新日: 2024-01-30  

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