Microcystin-LR曝露後の剥離・浮遊細胞を回収し,E-カドヘリンの発現変動を解析した結果,遺伝子,タンパク質ともに発現量が顕著に減少した。剥離・浮遊後に再接着した細胞はMicrocystin-LR以外に,NodularinおよびOkadaic acidに対しても耐性を示し,3ヶ月間継代培養すると細胞内のMicrocystin-LRは検出されず,Microcystin-LRに対する感受性が親細胞のHEK293-OATP1B3と同等に戻った。 また,生薬イワジシャの成分ActeosideはOATP1B3を介したMicrocystin-LRの細胞内への取り込みを阻害し,細胞毒性を減弱した。
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