• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

カメの性フェロモン受容システムに関する研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K06379
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関岩手大学

研究代表者

中牟田 信明  岩手大学, 農学部, 准教授 (00305822)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード嗅覚
研究成果の概要

哺乳類の嗅覚器は嗅上皮と鋤鼻器からなり、嗅上皮には匂い受容体、鋤鼻器には鋤鼻受容体と呼ばれる嗅覚受容体が発現している。また、嗅上皮と鋤鼻器にはそれぞれ樹状突起の先端に線毛をもつ嗅細胞(線毛性嗅細胞)と微絨毛をもつ嗅細胞(微絨毛性嗅細胞)が分布している。カメの嗅覚器は上憩室上皮と下憩室上皮からなり、一般に上憩室上皮には線毛性嗅細胞、下憩室上皮には微絨毛性嗅細胞が分布しているが、どの嗅覚受容体が発現しているかは不明だった。本研究ではカメの嗅覚器における嗅覚受容体遺伝子の発現を解析し、線毛性嗅細胞と微絨毛性嗅細胞の両方に匂い受容体が発現していることを明らかにした。

自由記述の分野

獣医解剖学

研究成果の学術的意義や社会的意義

脊椎動物の嗅覚器では一般に、線毛性嗅細胞は匂い受容体、微絨毛性嗅細胞は鋤鼻受容体を発現することが知られている。しかし、これまでに知られているどの動物とも異なり、カメの嗅覚器では、微絨毛性嗅細胞が分布する下憩室上皮でも大部分の嗅細胞が匂い受容体を発現しており、嗅細胞の微細形態学的特徴に基づいて鋤鼻器と見なされる下憩室上皮は、嗅覚受容体の発現に関しては嗅上皮と見なされることを明らかにした。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi