研究課題/領域番号 |
19K06388
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
谷 浩行 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (00305658)
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研究分担者 |
岡村 雅史 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (70374775)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ニワトリ用ワクチン / 大腸菌外膜小胞 / サルモネラ |
研究成果の概要 |
ニワトリを対象とした新規ワクチン技術基盤として、細菌外膜小胞(OMV)の応用について検討した。モデル病原体としてSalmonella Enteritidis(SE)を採用し、SEの組換えワクチン候補抗原タンパク質を発現する非病原性大腸菌OMVの作製、およびニワトリに対するワクチン効果の検証を試みた。SEの組換えワクチン候補抗原タンパク質を表層、および内腔に発現する非病原性大腸菌OMVを作製することに成功し、ゲノム改変技術を用いて作製したOMV高産生大腸菌株から高収率に回収することが可能であった。一方、緊急事態宣言による研究機関の活動制限により、ニワトリへの投与試験は実施できなかった。
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自由記述の分野 |
獣医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニワトリは飼料要求率に優れ、少ない飼料で短期間に多くの肉や卵を生産することができ、国土が狭く、労働人口が減少している我が国にとって主要な動物性タンパク源として非常に高い可能性を有している。本研究で着目したOMVは、増殖能・感染性がない、優れたアジュバント効果を示す、低コストで大量に作製し得る、温度・化学物質に対して非常に安定である等、ワクチンの素材として理想的な特徴を備えている。本研究で得られた成果は、非病原性大腸菌OMVをプラットフォームとして使用することにより、さまざまな病原体のワクチン抗原を自在に作製・利用し得ることから、新たなワクチン基盤技術として今後の応用が期待できる。
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