牛伝染性リンパ腫ウイルスの株ごとのウイルス性状とそれを決定づける遺伝的特徴について解析を行った。伝播性および病原性についてin vitroでウイルス産生量および形質転換誘導能を評価し、それぞれ伝播性および病原性に関連する一塩基多型を検出した。その結果、伝播性と病原性で異なる結果になった。さらに、キメラウイルスによる伝播性および病原性関連領域を解析し、上記結果と統合して解析を行った。その結果、伝播性には175番目塩基の多型が、病原性には複数の多型の関与が示唆された。さらなる解析では、病原性に関連する多型が複数存在するにも関わらず、細胞に与える影響が類似していることが明らかになった。
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