グルココルチコイドは抗炎症効果、免疫抑制効果、抗腫瘍効果などを持つが、長期間の使用では重大な副作用が発現するリスクがある。本研究ではイヌにおいてグルココルチコイド受容体に複数種類のスプライシングバリアントが存在することを発見し、その機能の一部も明らかにすることができた。これまでイヌではその存在が知られていなかったスプライシングバリアントであり、比較生物学上の重要な発見であると考えられる。また本研究成果を利用することでイヌの様々な疾患におけるグルココルチコイド感受性増強法の開発が進む可能性がある。
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