研究課題
基盤研究(C)
ウシ肝臓由来の肝実質細胞株と非実質細胞株の共培養において、急性期蛋白であるSerum amyloid AおよびHaptoglobinのmRNA発現の増強には、BH4細胞とB46細胞の組み合わせが最適であることを明らかにした。それらの共培養での増強効果には、細胞同士の接触とB46細胞から分泌される炎症性サイトカインのIL-6とIL-1βの関与が示唆された。また、細胞内代謝産物のメタボローム解析によって、共培養では単培養よりもLPS刺激によってエネルギー代謝や核酸合成が亢進していると考えられた。
獣医学
ウシ肝臓由来の肝実質細胞株と非実質細胞株の共培養において、肝機能の向上が期待できる組み合わせが明らかとなった。この共培養系を用いることで、ウシ特有の代謝機能を保持した簡便なin vitroアッセイが可能となり、ウシの肝機能を保全する飼養方法や有害物質による肝障害の予防・治療法の開発につながる可能性がある。