研究成果の概要 |
多くの真核生物は、配偶子を形成する過程で減数分裂を行い、遺伝的多様性を得る。精巣に特異的に発現するヒストンであるH3tは精子形成過程に必須であり、H3tを欠損すると無精子症になる(Ueda他, Cell Reports, 2017)。本研究では、H3tの染色体での機能を明らかにすることを目的として行い、翻訳後修飾されたH3.1/H3.2よりも、H3tにより強く結合する分子を同定することに成功した(Cheng他, eLife, 2020)。また、不妊治療を行う胚培養士らと、精子頭部をリアルタイムで計測しつつ顕微授精を行うことの重要性を論じた総説を発表した(Itoi他,Zygote, 2021)。
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