研究課題/領域番号 |
19K06482
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
嶋田 美穂 横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (50383287)
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研究期間 (年度) |
2019-03-01 – 2024-03-31
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キーワード | クロマチン構造 / メディエーター / 遺伝子発現 |
研究実績の概要 |
本年度までに精製した、インスレーターを起点としてクロマチンループの形成に必須と考えられている転写因子であるメディエーターとメディエーターと共に機能する伸長因子群を用いて機能解析を行った。メディエーターはプロモーター上に巨大な複合体を呼び込むことで、クロマチンの3次構造を作成する可能性があるために、メディエーターとの結合に必須な領域に変異を入れた変異体も同時に精製し、この仮説を検証した。まず、この変異がメディエーターとの結合に必須であることを結合実験により検証した。また、in vivoでもこの変異体をもつ細胞では、プロモーター上の巨大な複合体形成の阻害が見られ、遺伝子発現にも影響を及ぼした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、本研究で得られた一部の研究成果をまとめ、論文を掲載することができたので、概ね研究はうまく行っていると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、現在までに調整した試薬や因子を組み合わせて、インスレーターの転写での機能を解析する。また、1年目で作成したインスレーター領域に変異を加えた細胞株の解析も並行して行う予定である。また、メディエーターの構成因子の1つがクロマチンの3次元構造に影響を及ぼす可能性が示唆できる結果を得ているので、さらに変異体の解析も行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
変異体の解析に時間がかかり、インシュレーターの構造解析まで手が回らなかった。次年度は、今までに精製してきた組み換えたんぱく質を組合わせた実験系を使用する予定であり、この実験系に必要な試薬の購入に経費を使用する予定である。
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