イネの膜輸送体を約1500種類発現する酵母タンパク質発現ライブラリーを構築し、このライブライリーを用いて、殺虫剤の輸送体のスクリーニングを行った。本ライブラリーはこれまでの研究ではできなかったネガティブスクリーニングが可能であるため、選抜培地上で感受性を示す酵母を短期間で効率的にスクリーニングすることが可能である。本研究では、殺虫剤への感受性を示す酵母を選抜し、その輸送体を欠損したイネまたは過剰発現するイネを作出し、欠損すると殺虫剤の吸収量が減少し、過剰発現させると吸収量が増加することが明らかとなった。構築したライブラリーが有効なスクリーニング方法であることが明らかとなった。
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