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2021 年度 研究成果報告書

ストレス依存的な細胞内外小胞の新規形態様式

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06596
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43040:生物物理学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

紺野 宏記  金沢大学, ナノ生命科学研究所, 准教授 (80419267)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードペルオキシレドキシン / 高速原子間力顕微鏡 / 小胞輸送 / 抗酸化ストレス / 構造機能相関
研究成果の概要

研究代表者らは、抗酸化酵素ペルオキシレドキン2(Prx2)が負電荷リン脂質と会合して小胞を形成することから、Prx2の細胞内(外)小胞輸送プロセスに対する役割を生化学的、細胞生物学的手法を用いて探索した。Prx2と細胞内外小胞の細胞内局在性を検討した結果、Prx2は、その負電荷リン脂質結合能によって細胞内外小胞の形成や局在に積極的に関与している可能性を明らかにすることができた。さらに、高速原子間力顕微鏡観察により、Prx2は、Prx2上の正電荷アミノ酸と負電荷リン脂質による静電的な相互作用だけでなく、脂質膜の曲率も認識して互いに相互作用することを明らかにした。

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は、Prx2が細胞内外小胞輸送という生命現象に必須の細胞内プロセスに積極的に関与している可能性を示す点において関連分野に非常に大きなインパクトを与えた。さらに、Prx2は癌、脳梗塞、アルツハイマー病などの疾患に関与していることが知られているが、これらの疾患とPrx2の因果関係の詳細は未だ明らかではない。Prx2の細胞内外小胞輸送プロセスへの役割、変性タンパク質に対するシャペロン(抗凝集)活性、或いは、Prx2を含んだ小胞の輸送を介した変性タンパク質の排出(或いは除去)がこれらの疾患に密接に関係している可能性もあるため、本研究成果は将来的に医療へも貢献する可能性がある。

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公開日: 2023-01-30  

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