研究課題/領域番号 |
19K06607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43050:ゲノム生物学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
森田 純代 群馬大学, 生体調節研究所, 助教 (40589264)
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研究分担者 |
堀居 拓郎 群馬大学, 生体調節研究所, 准教授 (00361387)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ゲノムインプリンティング / 白色脂肪 / 褐色脂肪 |
研究成果の概要 |
哺乳類では父親由来・母親由来のゲノムは機能的に等価でない。これは父親由来・母親由来アレル特異的な発現を示すインプリント遺伝子が存在することによる。本研究では、肥満に関連する褐色脂肪細胞およびベージュ脂肪細胞におけるインプリント遺伝子の機能解析を行った。さらにインプリント遺伝子のひとつであるMeg3のコンディショナルノックアウトマウスを作製し、肥満または痩せに関与するかを調べた。このようにして褐色脂肪、およびベージュ脂肪細胞における代謝調節(熱産生)においてインプリント遺伝子がどのような役割をもつのかを明らかにし、ゲノムインプリンティングの生物学的・進化的意義について考察をすすめた。
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自由記述の分野 |
分子生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの哺乳類でみられる褐色脂肪細胞やベージュ脂肪細胞は全身のエネルギー代謝を制御していることが明らかとなってきた。これらの脂肪細胞は活発に熱を産生しエネルギーを消費することから、肥満や生活習慣病の治療標的として極めて注目されている。本研究ではこれらの脂肪細胞におけるインプリント遺伝子の役割を解析することでインプリント遺伝子の生物学的意義を解明するだけでなく、新たに熱産生機能に関与することが明らかとなったインプリント遺伝子は創薬の標的となる可能性をもち、肥満や生活習慣病の新たな治療戦略として活用できるのではないかと考える。
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