複雑な構造を持つショウジョウバエ視細胞が、その構造を形成・維持するために必要な機構、極性輸送に関わる因子を同定し解析を行った。具体的には、側底面への輸送に必要なCrag/Rab10/Ehbp1と光受容膜への輸送に必要なRab11を活性化するGEFであるPcsを同定し、その解析結果を報告した。また、光受容膜への極性輸送に必要なRab11がゴルジ体のトランス側に付着している意味について解析を行い、ゴルジ体とリサイクリングエンドソーム(RE)の密接な関係を見出した。このゴルジ体へ付着したREは一部の膜タンパク質を選別して取り込み、ゴルジから離れることで特定の細胞膜ドメインへ輸送していると考えられた。
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