マウス個体発生初期において、CLOCKタンパク質の発現抑制など概日時計の振動が様々なメカニズムによって抑制されていることを報告してきたが、その生物学的意義については全く明らかにされていない。そのような個体発生初期において、CLOCK/BMAL1が機能するとHes7の遺伝子発現制御に関わるsignaling pathwayが大きく影響を受け、hes7の振動に影響することがわかった。これらのことから、発生初期に体内時計が抑制されていることの生物学的意義は、CLOCK/BMAL1の体節形成への干渉を防ぐことが一因であると考えられる。
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