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2023 年度 研究成果報告書

表皮形成時においてGrhl3 因子と相互作用するタンパク質の機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06685
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44020:発生生物学関連
研究機関地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所)

研究代表者

吉田 千春  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 病因病態部門, 主任研究員 (60360666)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード神経管閉鎖不全 / 脱ユビキチン酵素 / マウス / 表皮形成
研究成果の概要

我々は神経管閉鎖時における表皮形成に二つの重要なプロセスがあると提唱してきた。まず「未分化外胚葉細胞から表皮細胞へ運命決定される」過程、それに続いて「特異な表皮細胞を作り出す」過程である。表皮形成のマスター因子Grhl3因子 は、表皮細胞への運命決定時には核内局在し転写因子としてカノニカルWnt経路と作用する 。その後表皮細胞内で、GRHL3因子は細胞質内へと局在を移し、ノンカノニカルWnt経路 (PCP経路)と共に働き細胞骨格に富んだ特異な表皮細胞を形成する。そこで、これら結果を基盤に Grhl3因子の核から細胞質への移行に、どのような分子が関与しているのか解明を目指す。

自由記述の分野

発生生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々が明らかにした一つの分子が核から細胞質へ局在を変えることで異なるシグナル経路を活性化し、細胞分化と細胞形態変化を制御するシステムは表皮に限らず、他の器官形成や癌、免疫においても同様な機序が働いている可能性がある。このシステムが明らかにできれば非常に新規性が高い知見となる。
一方、神経管閉鎖不全は外科的手術以外に治療法は無く、妊娠時の葉酸服用という予防的な医療が進められているが葉酸の補充では予防し得ない二分脊椎が存在し、現況以上の大幅な発症頻度の減少は期待出来ない。そこで本研究が遂行されることで神経管閉鎖不全症候群の新規な発症予防法・症状の軽減緩和方法に道を開くことを期待している。

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公開日: 2025-01-30  

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