オジギソウは、さわると1秒程度の時間で葉を閉じるおじぎ運動を行う。このすばやい植物運動がどのような分子メカニズムによって行われているのかはよく分かっていない。本研究では、変異体がおじぎ運動に異常を示す3つの遺伝子について、その機能解析を行った。カルシウム動態のライブイメージング、遺伝子の過剰発現系統の作出、変異体のレスキュー実験、タンパク質の局在解析や遺伝子発現部位の解析、チャネル活性の電気生理学解析等の実験を行った結果、これらの遺伝子産物がどのようにおじぎ運動に関与しているかの一端が明らかとなった。また、変異体を用いたトランスクリプトーム解析から新たな運動関連遺伝子の候補を同定できた。
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