研究課題/領域番号 |
19K06765
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
岡田 龍一 神戸大学, 理学研究科, 学術研究員 (20423006)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 脳 / ナビゲーション / 空間認識 / 昆虫 / 学習 |
研究成果の概要 |
ナビゲーションに関わる脳メカニズムについてミツバチをもちいて組織化学的、行動学的、薬理学的研究を行ったところ、(1)方向と距離の情報統合は脳内で概日時計の制御を受ける精巧なシステムである可能性が高いこと、(2)そのシステムの出力である定位飛行方向は過去の経験の影響をうけること、(3)過去の記憶の形成にはオクトパミンが関与している可能性が高いことが明らかになった。
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自由記述の分野 |
神経行動学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、ミツバチの概日時計による偏光情報の時間補償が視葉メダラ背側で起きている可能性があることがわかった。また、飛行方向に影響する経験が長期記憶になることがわかった。この長期記憶にオクトパミンが重要な役割を果たしていることが強く示唆された。これらのことは、動物のナビゲーションにおける方向検出の脳機構解明へつながる大きな一歩になると期待される。
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