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2022 年度 研究成果報告書

幼少期の神経活動依存的な神経経路の発達におけるNP関連ペプチドとその受容体の機能

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06888
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分46010:神経科学一般関連
研究機関北里大学

研究代表者

浜崎 浩子  北里大学, 一般教育部, 教授 (00211483)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードナトリウム利尿ペプチド / オステオクリン / CNP3 / インプリンティング行動 / 終脳 / ニワトリ / 記憶・学習
研究成果の概要

幼少期の学習の1つであるニワトリのインプリンティング(刷込み)に注目し、ナトリウム利尿ペプチドファミリーのCNP3と、オステオクリン(OSTN)の機能を調べた。
ニワトリOSTNは、孵化後1日目よりも7日目の終脳で発現が強かった。OSTNはNPR3に結合して細胞内cAMP濃度を減少させた。NPR3は胚期から孵化後7日目の終脳で発現していた。CNP3は記憶・学習の成立、OSTNは記憶の固定・維持に促進的に働き、OSTNは胚期の脳の神経細胞の突起を減少させた。幼少期の学習に伴いOSTN濃度が上昇し、不要な神経突起の伸長抑制により神経経路の強化がおこり、記憶の固定や維持が容易になると考えられた。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

オステオクリン(OSTN)の脳での発現は霊長類に限られていると報告されていたが、この研究により、鳥類の脳でも発現しており、神経活動依存的に神経系の可塑的変化に関与することが示された。これにより、鳥類モデルがOSTNの研究に寄与できることは、今後の研究の発展につながることが期待できる。また、NPR3を受容体として、インプリンティングにおける記憶の固定や維持に働くことが示された。これは、ヒトにおける幼少期の神経回路の発達、知能の発達や学習におけるOSTNの重要性を示唆するものであり、幼少期の知能発達障害や学習障害の病態解析や治療法の開発にも貢献できる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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