研究課題/領域番号 |
19K06943
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
阿久津 仁美 岩手医科大学, 医学部, 助教 (30398482)
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研究分担者 |
加茂 政晴 岩手医科大学, 歯学部, 研究員 (40214564)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 尿中フェロモン / 生理活性物質 / 雌ラット / 発情前期尿 / 行動試験 / 免疫組織化学 / 神経回路 |
研究成果の概要 |
フェロモンコミュニケーションは、多くの哺乳類において性行動の動機づけとなり、鋤鼻器はフェロモンの受容器である。本研究では、雌ラット尿中のフェロモン活性物質が雄ラットに与える行動的影響の特定と、その行動発現に関わる神経回路の可視化を試みた。自由行動下にある成熟雄ラットに雌ラット由来の発情前期尿あるいは発情休止期尿を提示すると、雄ラットはsniffingやnibblingなどの探索行動を示した。探索行動の持続時間は、発情前期尿に対してより長い傾向にあった。雌ラット尿中生理活性物質と活性化された神経回路は不明なままであるが、発情休止期尿よりも発情前期尿が雄ラットをより引き付けることが示唆された。
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自由記述の分野 |
神経科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フェロモン研究は雄マウスを対象として著しい発展を見せているが、雌ラット尿中に雄ラットを引き付ける生理活性物質が存在することを示した本研究は、フェロモンコミュニケーションが動物種ごとに独自のフェロモン分子を用いて営まれていることを示し、種を維持するための繁殖戦略に不可欠な役割を持つことを示唆した。
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