光照射や酸化的条件などの異なる外部刺激に応答して、異なる骨格と生物活性を持つ化合物群に変化(分化)する分子(人工多能性幹分子, iPS 分子)の創製研究を行った。まず、海洋放線菌由来ポリエンマクロラクタムheronamide Cの反応性を人工多能性幹分子に応用するため、多様な置換様式を持つheronamide C型マクロラクタム骨格の構築法を開発した。本手法を応用して各種heronamide C類縁体を合成し、その反応性を調べることで、人工多能性幹分子が持つ、選択的な骨格変化に必要な構造的要因を明らかにした。
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