研究課題
基盤研究(C)
マイオスタチンは筋肉量を負に制御するタンパク質である。よって、マイオスタチンを阻害することは筋肉量の増大を起こし、筋ジストロフィー等の筋萎縮性疾患の治療法となる。本研究では、光酸素化触媒を導入したマイオスタチン結合ペプチドを用いることで、マイオスタチンを選択的に光酸素化し、不活化できることを明らかにしてきた。本成果は、マイオスタチンを光酸素化によって効率的に阻害するという、新しい治療戦略につながる可能性がある。
医薬品化学
本研究では、マイオスタチンを標的タンパク質とし、その選択的光酸素化および効率的阻害を可能にする手法を開発した。このマイオスタチン阻害は、現在治療法が少ない筋ジストロフィー等の、筋萎縮性疾患に対する新しい治療法につながると期待される。また、本手法を応用することで、マイオスタチン以外のタンパク質を標的にすることも可能である。したがって、本成果は、将来他の疾患に対しても適用できる可能性があり、非常に汎用性の高い手法を提供すると考えられる。