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2022 年度 研究成果報告書

顕著な抗腫瘍効果と優れた効果持続性を兼ね備えた次世代白金製剤の創出

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07018
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47020:薬系分析および物理化学関連
研究機関鈴鹿医療科学大学

研究代表者

米田 誠治  鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 教授 (60425056)

研究分担者 平本 恵一  鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 助教 (90251793)
古川 絢子  鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 助教 (10455537)
植村 雅子  鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 助教 (70511997)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードシスプラチン / 白金製剤 / DNA / 免疫 / 白金錯体
研究成果の概要

テトラゾラト架橋白金(II)二核錯体SK36には、オキサリプラチンと同様に免疫賦活作用が存在するのではないかと推定した。免疫応答性および免疫不全の担がんマウスにオキサリプラチンまたはSK36を投与して腫瘍体積を経時的に観察した結果、免疫応答性マウス群ではSK36およびオキサリプラチン投与による有意な腫瘍増殖抑制が認められが、免疫不全マウス群では腫瘍の増殖抑制は観測されなかった。つまり、SK36やオキサリプラチンの抗腫瘍効果には免疫賦活作用が関連していることが示唆された。SK36の抗腫瘍効果はオキサリプラチンよりも遥かに高く、SK36が有望な次世代白金製剤候補化合物であることが確認された。

自由記述の分野

無機医薬品化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、単なる白金製剤類似化合物を合成して薬効を評価するだけの創薬研究ではなく、「型破りな」白金錯体の特性を有効利用し、大幅な薬効の向上と副作用の軽減および作用機序の解明を目的とするものである。研究代表者らによる実験結果から提案された免疫賦活作用は、がん治療に極めて重要な役割を担っており、この免疫賦活作用機序の詳細を明らかにすることで、本医薬品開発研究が加速するのはもちろんのこと、免疫を利用した新たな創薬研究の発展に繋がると考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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