研究課題
基盤研究(C)
低分子化合物ライブラリースクリーニングにより、研究代表者が見出した抗がん剤候補化合物の新規合成に成功し、新規合成した化合物が同等の抗がん活性を有すること、さらに、がん細胞死の誘導活性を有することを複数種類のがん細胞において見出した。さらに、標的分子同定のために、本化合物のリンカー修飾を行い、リンカー修飾のない新規合成した化合物と同等の抗がん活性を保持していることを、複数種類のがん細胞において見出した。
生化学
国内において、2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんによって亡くなっており、患者やその家族にとってはもちろん、国家の医療財政上においても、がんは極めて深刻な疾患である。その治療に全身性作用を有する抗がん剤の位置づけは極めて重要であるが、食道がんなど、多くの種類のがんにおいて様々な観点から新たな抗がん剤の開発が強く望まれている。以上の背景の下、新たな抗がん剤の開発を目指し、抗がん活性を有する新規骨格化合物の新規合成、修飾に成功した本研究成果は学術的意義、社会的意義を有する。