アルツハイマー病の根治薬を創製するために、APPやタウの双方に関与するDYRK1Aに着目し、DYRK1Aを阻害する化合物をin silicoで探索することを目的とした。報告されているDYRK1Aを阻害する化合物の構造を基に、統合計算化学システムMOEによりDYRK1Aと化合物の相互作用を比較した。汎用されている化合物harmineを基に、研究室で有している化合物について検討した。その結果、harmineよりも高い親和性を有する化合物を見出した。さらに、高い親和性を有する化合物の置換基を付加・交換することでより強力な親和性を有する化合物を作製することに成功した。
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