研究課題/領域番号 |
19K07088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
山下 純 帝京大学, 薬学部, 教授 (80230415)
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研究分担者 |
松本 直樹 帝京大学, 薬学部, 助教 (40447834)
佐々木 洋子 帝京大学, 薬学部, 講師 (90324110)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | DDHD1 / ホスホリパーゼA1 / ワールブルグ効果 / ミトコンドリア呼吸 / 細胞生存 / 抗がん剤 / リン酸化修飾 / 細胞内局在変化 |
研究成果の概要 |
細胞内PLA1のDDHD1の膵臓がんの細胞死との関連を検討した。培養膵臓がん細胞にDDHD1を導入すると細胞死が亢進して、膵臓がんの抗がん剤に対する感受性が増大した。DDHD1の発現はミトコンドリア呼吸を亢進させた。がん細胞は必要なエネルギー(ATP)を解糖系で産生しすること、逆にミトコンドリア呼吸が低く保たれており、その特徴的な代謝変化は“ワーブルグ効果”と呼ばれている。ミトコンドリア呼吸が低いことが、不利な環境で生存すること、がん細胞の抗がん剤耐性と関連する。DDHD1発現による “ワーブルグ効果”を解除は、難治がんの制圧の緒になることが考えられる。また、DDHD1の活性調節機構も調べた。
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自由記述の分野 |
生化学、分子生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵臓がんは抗がん剤が効きにくく、5年生存率が極めて低い。本研究は、細胞内ホスホリパーゼA1(PLA1)のDDHD1を発現させると、がん細胞の“ワーブルグ効果”を解除し、抗がん剤の感受性が亢進することを見出した。DDHD1の“ワーブルグ効果”解除のメカニズムを明らかにすることは、難治がんの制圧の緒になることが考えられる。メカニズム解明のひとつとしてDDHD1のリン酸化と細胞内局在変化を調べた。
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