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2021 年度 研究成果報告書

新規V-1/CP複合体のヒト特異的な神経機能制御の解明と加齢疾患の予防・治療応用

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07097
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47040:薬理学関連
研究機関東北大学

研究代表者

川畑 伊知郎  東北大学, 薬学研究科, 特任准教授 (30579743)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードパーキンソン病 / ドパミン / V-1/CP複合体 / 脂肪酸結合タンパク質 / αシヌクレイン / ドパミン受容体 / カベオラ依存的エンドサイトーシス / レビー小体病
研究成果の概要

高齢化社会を迎えパーキンソン病の患者数は100万人に達し、根本的な治療薬は現在存在しない。私たちはパーキンソン病で失われる中脳ドパミン神経を強力に活性化する新規アクチン重合制御因子V-1/CP複合体とその生理機能を見出した。しかし、同複合体がなぜ加齢や神経変性過程で消失するのか、その分子機序は明らかでなかった。本研究では同複合体がパーキンソン病において消失し、その内在性の上流因子として脂肪酸結合タンパク質FABP3が存在することを突き止めた。またFABP3によるパーキンソン病の原因タンパク質の伝播・凝集の仕組みと、FABP3阻害薬による治療効果を証明し、加齢疾患の治療応用が可能となった。

自由記述の分野

神経薬理学、応用薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究課題では、超高齢化社会の到来により増加するパーキンソン病の新たな発症機序を理解することで、独自の根本的予防法を確立する学術的意義がある。ドパミン機能の維持に必須である新規V-1/CP複合体が、なぜ加齢や神経疾患において消失するのかを明らかにすることで、V-1/CP複合体とその内在性上流因子を標的とした新たなドパミン疾患の予防・治療法を確立し、高齢化社会における健康長寿社会に貢献可能である社会的意義がある。加齢や疾患における同複合体の消失を予防可能な内在性分子とその標的化合物を見出すことで、細胞移植に頼らない新たなパーキンソン病の根本的な予防・治療法の確立が期待できる。

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公開日: 2023-01-30  

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