本研究では、マウスのneckモデル、cheekモデルおよびcalfモデルを用い、KCNQチャネル開口薬retigabineがヒスタミン依存性および非依存性の急性掻痒を抑制することを明らかにした。特にcalfモデルにおいて、掻痒シグナルが入力する腰部脊髄にretigabineを投与することにより痒みを反映するbiting行動が抑制されたことから、脊髄が重要な鎮痒作用部位であることが示された。しかし、retigabineの鎮痒作用はKCNQチャネル遮断薬XE-991で拮抗されなかったことから、retigabineはKCNQチャネル開口に依存せずに鎮痒作用を示すことが示唆された。
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